「歯周病と言われたが治療はできるの?」
「歯周病は治らないと言われたがどうすればいいの?」
このように思われている方は多いのではないでしょうか?
歯科衛生士の私が、患者様からいただく質問などを踏まえてお答えします!
歯周病は治りますか?
結論から言ってしまうと、歯周病は治ません。
患者様の言う「治る」と言うのはすっかり元のように戻るというイメージだと思います。
例えば、肌に湿疹ができて軟膏を塗って、きれいな肌に戻すと言う感じでしょうか。
歯周病の場合、一度溶けてしまった骨は戻ることはありません。
でも安心してください!治療を受けることで、それ以上進行しないように歯周病をコントロールすることは可能です。
「歯周病は治ません。」と言われて、がっかりさせてしまったかもしれませんね。
でも大丈夫!歯周治療を受けて、いい状態を保っている方はたくさんいます!
歯周病の治療とは何をするのですか?
歯周病治療では『歯周病菌の除去』を中心に行います。
歯周病菌の除去とは、プラークや歯石の除去を指します。
クリニックで行うプロフェッショナルケアと、ご自宅で行うセルフケアの両方が重要です。
また、それに伴い噛み合わせの調整や不適な被せ物の修正も行います。
クリニックでのプロフェッショナルケア
一般的にクリーニングやスケーリングと言われるものが治療です。
ポケット検査やレントゲン撮影など
スケーリングとも呼ばれます。
またSRP(歯茎の中の歯石取り)が必要な場合があります。
患者様に合った、歯ブラシ方法や道具をお伝えさせていただきます。
歯周病治療でどのくらい良くなったかを診査します。
あまり状態が良くない場合は歯周外科を行う場合があります。
治療が終了した後も、メンテナンス(定期検診)に通うことが大切です。
ご自宅でのセルフケア
歯周病の原因である歯周病菌(プラーク)は日々蓄積されていきます。
そのため、歯科医院での治療だけでは歯周病は改善せず、おうちでの歯ブラシがとても重要です。ここでは簡単に歯科衛生士の私が考えるポイントをお伝えします!
- ブラッシング方法の指導を受ける
患者様によって歯の並びや、歯ブラシの癖などは違います。自己流で行わずに歯科医院に受診をして、歯ブラシ指導を受けましょう。 - フロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでなく、必ずフロスや歯間ブラシなどの補助器具を使いましょう。
歯ブラシだけでは、全体の60%ほどの汚れしか除去できないと言われています。 - 歯ブラシはこまめに交換する
毛が開いた歯ブラシでは汚れの除去率が大きく変わります。1カ月に一度のペースでの交換がおすすめです。
せっかく歯科医院でクリーニングするので、いい状態を長く保ちたいですね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
歯周病治療ではクリニックでの治療だけでなく、ご自宅でのセルフケアがとても重要です。この記事が皆様の日々の歯ブラシの励みになればうれしいです!