デンタルフロスは、歯と歯の間の汚れを取り除くために重要なアイテムです。しかし、フロスを使うと臭いが気になることはありませんか?この記事では、フロスが臭う原因とその対策について詳しく説明します。これを読むことで、口の中を清潔に保ち、健康な口腔環境を維持する方法がわかります。
クリニックにもよく「フロスをすると、臭う」とおっしゃる患者さんがいらっしゃいます!
2. デンタルフロスが臭う主な原因
デンタルフロスが臭う原因はいくつか考えられます。ここでは主な原因を3つ挙げ、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
2.1 歯周病
歯周病は、歯茎の炎症から始まり、進行すると歯を支える骨が破壊される病気です。歯周病の主な原因は歯垢(プラーク)であり、これが歯と歯茎の間に溜まると、細菌が繁殖して悪臭を放つことがあります。
- 症状:歯茎の腫れ、出血、歯のぐらつき、口臭など。
- フロスの状態:フロスを使った時に出血や膿が見られることがあります。また、歯のぐらつきを感じる方もいます。
2.2 虫歯
虫歯は、口の中の細菌が糖を分解して酸を作り、それが歯を溶かすことで起こります。虫歯が進行すると、歯と歯の間に穴が開き、その穴に食べかすや細菌が溜まって臭いを発することがあります。
- 症状:歯の痛み、穴が見える、フロスが引っかかる。
- フロスの状態:フロスが切れやすく、使用後に強い臭いがすることがあります。
2.3 詰め物の不適合
詰め物の不適合もフロスの臭いの原因となります。詰め物が歯にしっかり合っていないと、その隙間に食べかすや細菌が溜まりやすくなります。
- 症状:詰め物が取れやすい、フロスが詰め物に引っかかる。お口の中全体ではなく、不適合の詰め物の部分だけ臭う。
- フロスの状態:フロスが詰め物の縁で毛羽立つ、切れることがあります。
3. 各原因に対する対策
次に、デンタルフロスが臭う原因に対する具体的な対策を紹介します。
3.1 歯周病の対策
歯周病を防ぐためには、毎日の徹底した口腔ケアが重要です。
- 正しい歯磨き:歯ブラシで歯と歯茎の間を丁寧に磨きます。歯周ポケットを意識して、優しくブラッシングしましょう。
- フロスの使用:デンタルフロスを毎日使い、歯と歯の間の汚れを取り除きます。また、歯と歯の間が広がっていると、フロスだけでは清掃がむずかしい場合があります。その場合は歯間ブラシを併用しましょう。
- 定期的な歯科検診:歯科医院でのクリーニングとチェックアップを定期的に受けましょう。
3.2 虫歯の対策
虫歯を防ぐためには、フッ素を含む歯磨き粉を使用し、定期的に歯科検診を受けることが重要です。
- 早期発見と治療:フロスが臭くらい、虫歯が大きようですと、虫歯を早期に治療すること必要があります。症状がなくても早めに受診するようにしましょう。
- フッ素の利用:フッ素は歯を強くし、虫歯の進行を防ぎます。
- 食生活の改善:糖分の多い食品や飲料を控え、バランスの良い食事を心がけましょう。
3.3 詰め物の問題に対する対策
詰め物が合わない場合は、歯科医師に相談して適切な治療を受けることが必要です。
- 詰め物の再調整:詰め物が合わない場合は、再調整や交換が必要です。
- 歯科クリニックでの治療:詰め物の問題を解決するためには、詰め直しの必要があるかもしれません。歯科クリニックの受診をお勧めします。
4. フロス以外にできること
お口の中に違和感を感じたら、まずは歯科医院に受診していただきたいのですが、こちらではそのほかにできることをお勧めします。
4.1 歯間ブラシをつかう
フロスに追加して、歯間ブラシを使用することもお勧めです。フロスは細いので、歯茎の中まで綺麗にできるのでとても便利です。しかしその反面、歯と歯の間が広い場合に、間の歯面をよく擦ることが難しい場合という面もあります。
そこでお勧めなのが、歯間ブラシです。歯間ブラシは太さが選べるので、自分にあった太さを選ぶことが可能です。そのため、広い歯間もしっかりと磨けます。
4.2洗口剤を使用する
洗口剤を使用することによって、磨きにくい部分のケアをすることが可能です。洗口剤を使用する時は、お口の中によく行き渡らせるように使用してください。
4.2歯間ブラシジェルを使用する
また、あまり知られていませんが、歯間ブラシジェルも効果的です。歯間ブラシにジェルを塗って直接、気になる場所に塗ることが可能です。このジェル自体の香りもとてもさわやかなので、使用するとすっきりした感じがすると思います。
5. まとめ
デンタルフロスが臭う原因は様々ですが、適切な対策をとることで解決できます。毎日の口腔ケアを徹底し、定期的に歯科検診を受けることで、健康な口腔環境を維持しましょう。