お口の中の疾患として、歯周病と歯肉炎という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
両方とても似ているので、どう違うの?と疑問に思う方も多くいらっしゃると思います。 この記事では歯周病と歯肉炎の違いや、対処法について解説していきます!
歯肉炎と歯周病の違いとは?
歯周炎=歯周病の軽い状態
歯肉炎とは歯周病の軽い状態のこと。歯周病は歯茎が腫れたり、周りの骨が溶けたりする疾患のすべてのステージを指します。
歯周病の始まりは、細菌によって歯茎に炎症が起こることから始まります。このステージを「歯肉炎」と呼び、影響が及んでいるのは歯茎のみになります。
ここから、進行していくとだんだんと歯の周りの骨が溶けていきます。そして、骨まで影響が及び始めると「歯周炎」という状態になります。
歯肉炎が進行していくと、軽度歯周炎>中度歯周炎と進行していくということですね!
歯肉炎の段階での治療が大切
先ほどのお話で、歯肉炎と歯周炎の違いが骨が溶けているか、いないかの違いだとわかりました。
ここでお伝えしたいのは歯肉炎の状態でしっかり炎症を治すこと。
残念なことに、一度溶けてしまった骨はもうもとに戻ることはありません。そのため歯肉炎の段階で治療とセルフケアの見直しすることがおすすめです!
歯肉炎と歯周病の原因
歯肉炎の主な原因はプラークの蓄積です。適切な歯磨きやフロスの使用でプラークを取り除くことが重要です。また、以下の要因も歯肉炎のリスクを高めます:
- 不適切な口腔ケア
- 喫煙
- 糖尿病
- ストレス
- 栄養不良
歯周病の予防方法
- 定期的な歯科検診 早期発見と治療が歯周病の予防に非常に重要です。少なくとも半年に一度の歯科検診を受けるようにしましょう。
- 適切なブラッシングとフロス 毎日の正しいブラッシングとフロスの使用が、プラークの蓄積を防ぎます。特に就寝前の口腔ケアは重要です。
- 歯科医院でのクリーニング 検診のときに同時にクリーニングも受けるようにしましょう。 どれだけ時間をかけてセルフケアしても、完璧に歯を磨ける人はいません。 プロにクリーニングしてもらいましょう。
- 禁煙 喫煙は歯周病のリスクを大幅に高めます。禁煙することで口腔の健康が改善されます。
- ストレス管理 ストレスは免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高めます。適度な運動やリラクゼーション方法を取り入れましょう。
まとめ
歯肉炎と歯周病の違いがお判りいただけたでしょうか?歯肉炎は歯周炎の前段階で、この歯肉炎の段階で治療することをおすすめします。