歯周病が手遅れな場合の症状とは?

「歯周病と診断されたけど、もう手遅れ?」
「どんな症状が出たら、歯周病は手遅れなの?」
「歯周病の症状があるけど、自分で直せる?」

このように思われている方は多いのではないでしょうか?

歯科衛生士の私が歯周病の手遅れな症状についてご連絡いたします。

歯周病が手遅れの場合の症状

結論:抜歯をしなければいけない状態

そもそも、「手遅れ」とはどんな状態のことを指すのでしょうか?
ズバリ、抜歯をしなければいけない状態を予測できる症状です。 

歯科衛生士

抜歯は避けたいですよね!

具体的な症状

①歯がぐらぐらして噛めない
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶けていきます。
それに伴い、歯の揺れが生じます。
食事ができないくらい揺れる、指で押すと上下に揺れるようであれば要注意です。
 
②歯周病で歯茎が腫れて痛みが生じる
2番目は歯周病の腫れにより、日常生活が困難なほど痛みが出ている状態です。
この腫れが頻繁に繰り返すようですと、抜歯を提案する場合が多くあります。

③膿が出てきている
骨が溶けて、歯周ポケットが形成されると、その中に細菌が住み始めます。
膿が出てきたと言うことは、細菌が増殖して膿が出るほど歯周ポケットが深くなったといえます。

ただどれも、虫歯や歯が割れた場合も起こりうる症状ですので、まずは受診をお勧めします。

そもそも歯周病って何なの?と気になった方はこちらをご覧ください。

治療は可能なのでしょうか?

【治療は可能かも】歯医者に行かなきゃわからない

結論から申しますと、歯医者に受診をして診断を受けないと治療が可能かはわかりません。治療が可能かどうか、と言うのは抜歯以外の選択あるのか?と言うことだと思います。歯周病が重度だっとしても必ずしも、抜歯ではありません。他の選択肢もありますので受診しましょう。

歯科衛生士

実は自分が思っているほど悪くない。なんてこともありますので、ぜひ歯科医院で受診してみてください。

実際、患者様で歯周病だと思って来院されても、実は虫歯や親知らずが原因の症状であったりする場合が多くあります。自己判断せずに、歯科医院に受診しましょう。

「手遅れ」の場合の治療法

①抜歯
先ほども述べたように、歯科医師が「この歯は残せない」と判断した場合は抜歯が第一選択です。抜歯の後は、歯がなくなってしまった部分に人工的な歯を入れる必要があります。
その場合、ブリッジ・入れ歯・インプラントの選択肢があります。

②両サイドの歯で固定する
こちらは一般的に「抜歯が必要」と診断されたものの、患者様が抜歯を希望されない場合に行う処置です。いわば延命処置のようなものです。隣の歯に強力な歯科用接着剤で固定して、歯の揺れを止める処置です。根本的な治療ではない為、歯周病自体がよくなるわけではありません。

歯周病は進行しているが、抜歯するまでではない場合

①歯周基本治療 
歯周病が重度であっても、歯周病治療で改善が見込める場合があります。
具体的には
・スケーリング(歯石取り)
・SRP(歯茎の中の歯石取り) 

②歯周外科
歯周基本治療を終了した後に、行う処置です。「歯茎を開き、見える状態で歯石を取る」と言うような処置をします。

まとめ

いかがだったでしょうか?
歯周病と診断されたり、歯周病の症状が出るとすごく不安になりますよね。
一番大切なことは、歯科医院に受診してしっかりと治療を受けることです。自己判断をしないと言うことですね!